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Live Call Routingとは?

投稿:2022年6月28日   |    更新:2022年10月20日

13年以上にわたってデジタル運用のビジネスに携わってきた私たちが学んだ本質的なことが1つあるとすれば、それは、全ての事業がレジリエンスを構築するために独自のアプローチを持ち、特注の技術スタックとプロセスで実現しているということです。

世界中の多くのPagerDutyのお客様が、Live Call Routing(LCR)を使ってオンコールチームへの直接アクセスを提供し始めています。簡単に言うと、LCRはPagerDutyのアドオン機能です。企業は電話やボイスメールをオンコール中のレスポンダーに動的にルーティングすることで、インシデント対応のためのカスタマーサポートを拡張できるようになります。

LCRは、顧客やスタッフがインシデントを迅速に報告できるようにする、オンコールチームへのホットラインとお考えください。LCRは、このプロセスを自動化し、オンコールチームが迅速かつ効果的にインシデントを受信して解決できるようにすることで、電話によるインシデント運用の複雑さを解消します。全ての着話はオンコールチームのスケジュールに基づいてルーティングされるため、誰でもすぐに適切なレスポンダーに連絡を取ったり、インシデントとなるボイスメールを残したりすることができます。

今日のLive Callに関するビジネス上の課題は何か

従業員がシステム障害について助けを求めている場合でも、顧客がシステム障害を報告している場合でも、人が報告したインシデントは、最初のレスポンダーがITチケットを作った時点で文書化されます。しかし、そのレスポンダーがその問題の専門家(SME)でない場合もあり、その時は適切な助けを得るために、ビジネス全体の複数のチームに問い合わせます。場合によっては、専門家が不在であったり、休暇中で代替要員がいなかったりします。レスポンダーが代わりの専門家に簡単に助けを求められるシステムがないため、解決策を見いだせずにインシデント対応が立ち往生してしまいます。

企業にとって真の課題は、平均受任時間(MTTA)と平均解決時間(MTTR)を短縮することです。従来のITチケットシステムは、インシデントを記録する手段ではありますが、解決までの時間を短縮する手段ではありません。

LCRのメリットにはどのようなものがあるか

LCRは、顧客に最高のサービスを提供することを保証します。例えば、顧客は直通電話でオンコールスタッフとリアルタイムに会話できます。オンコールスケジュールを調べずに済み、MTTAとMTTRを大幅に削減できます。さらに、LCRのおかげで、同じグローバルなオンコールスケジュールとエスカレーションルールを介してお客様の電話を転送し、適切なチームのレスポンダーが問題に対処できるようになります。

レスポンダーが通話中で、かかってきた要求に答えられないとします。この場合、顧客はボイスメールを残すことができ、LCRは自動的に次に対応可能なレスポンダーのためにインシデントを生成します。また、LCRは、PagerDutyを介して簡単に域内や国際電話番号を割り当てられます。世界中の顧客をサポートするためにオンコールチームを設定できるのです。

Live Call Routingの一般的な使用例

お客様インタビューに基づき、Live Call Routingの一般的なユースケースをいくつか挙げました。

  • 重要なパートナーのための専用回線。 ある決済サービスでは、広い地域で80%の収益をあげている重要なパートナーがいます。このパートナーに「VIP」待遇を与え、Live Call Routingを有効にした専用電話番号を提供し、緊急事態の発生時にいつでもサポートチームに電話できるようにしたいと考えています。このパートナーは過去数年間、この番号に1度しか電話しませんでしたが、結果として地域全体のサービス停止や、数百万ドルの損失、数百万人の顧客からの信を失う事態を未然に防げました。
  • 資産にホットライン番号をタグ付け。 カリフォルニア沿岸で、ボートからジェットスキーまで100種類以上の乗り物をレンタルしている事業者があります。各船舶には、レンタルする人が助けを求めるための固有のホットライン番号が設定されています。しかし、これでは、レンタル事業者とそのレスポンダーは多くのレンタル商品にわたって複数のホットライン番号を管理しなければならず、どの電話番号がどの船舶のものか、どのインシデントに対処すべきかをレスポンダーが見分けることが難しくなってしまいます。この企業は、全てのレンタル船舶に対応できる「1つのホットライン番号」でLive Call Routingを有効にし、電話をかけてきた人がリストからサービスを選べるようにしました。インシデントは適切に識別され、適切な専門家に転送されるため、短時間でインシデントに対応できるようになりました。
  • 社内チームへの直通電話。 あるテクノロジー企業には1000人以上の従業員が在籍し、世界中にさまざまな顧客サービスを提供する複数のチームが存在します。あるサービスがダウンした場合、担当チームとそのスケジュールを追跡できません。情報がチーム間で共有されておらず、アクセスもできないためです。Live Call Routingは、複数のサービスの全てのインシデントに対応できる直通電話を設定し、担当の適切なチームに直接電話をつなぐことができます。各チームはインシデントを迅速に解決し、業務を効率化することで、世界中でより良い顧客サービスを提供することができます。

なぜPagerDutyのLive Call Routingか

PagerDutyのLive Call Routingは、インシデントを適切な専門家につなげ、人が介在するインシデントを管理する方法を変革します。コールルーティング、連絡網、グローバル番号割り当てなどの柔軟な機能により、適切なスタッフを待機させるためのよくある管理の複雑さを全て排除し、対応時間を短縮します。

PagerDutyのLCRは24時間365日体制で、顧客から報告されたインシデントが直ちに適切な個人またはチームへ転送され、エスカレーションされることを確認します。最も重要なことは、インシデントの通知と対処を希望する通信手段によって行うことで、インシデントを管理することができるということです。人が呼んだインシデントがボイスメールに入ったとしても、それは自動的にインシデントとなります。

あなたの声をお聞かせください

私たちは常にお客様とお話しし、Live Call Routingを活用するためのお客様のアイデアや使用例について知りたいと考えています。私たちは、質問にお答えし、アイデアを交換し、Live Call Routingがあなたの組織に適しているかを検証できる「Office Hour」を設けました。Calendlyを使って30分の無料セッションに申し込んでください。

Live Call Routingのシニアプロダクトマネージャー、Ben Wiegelmannによる「Always Reach On-Call Responders Immediately with Live Call Routing」を見て、Live Call Routingとその機能についての詳細をご覧ください。一般的な使用例を紹介し、MTTAとMTTRを改善する主な機能を実演しています。


この記事はPagerDuty社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。

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