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HybridOpsとは?

投稿:2018年4月25日   |    更新:2022年3月10日

CentralOpsとDevOpsの融合であるHybridOpsがエンタープライズの世界で盛り上がっています。昔から大企業には、 重大インシデント対応の中心的役割を果たすオペレーションセンター(サービスオペレーションセンター、テクニカルオペレーションセンター、ネットワークオペレーションセンター。略称SOC、TOC、 NOC )がありました。

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これは長年にわたり実行可能なアプローチでしたが、DevOpsにより従来のCentralOpsモードのオペレーションが、開発と運用の両方のスキルを持つ開発者の新しい波と相反し始めました。さらに、CentralOpsとDevOpsを融合する必要があることを認識する企業が増えてきており、デジタルトランスフォーメーションを成功させるための仕組みを整えることがますます重要になっています。

協調戦略の重要性

HybridOpsに移行する際の課題の1つは、IT運用における最も重要な資産=人のインパクトを評価することです。

最近まで、IT Operations(ITOps)の監視対象は、常にサーバやアプリケーション、サービスに集中してきました。欠落していたのは、ITOpsのアラートが及ぼすオンコール担当者とその家族に対する影響を評価する能力でした。

たとえば、新しいサービスのデプロイや既存サービスのアップデートのために、オンコール担当者が夜間に何度も起こされた場合、担当者の欠員やバーンアウトのリスクが高くなります。現在、企業はデジタルトランスフォーメーション(HybridOpsへの移行など)を成功させるために必要とするリソースのわずか19%しか持っていないことを考慮すると、従業員の減少は大きな問題です。

さらに、うまく調整された移行戦略がなければ、サイロ化の可能性は非常に高まります。たとえば、NOC、SOC、TOCの集中管理に不満を感じているDevOpsチームは、 AWS EC2とDatadogを導入し、インフラストラクチャの管理と監視を独自にすることができます 。しかし、このアプローチの欠点は、いくつかの点で明らかです。

  • 企業環境では、そのチームがサポートしているインフラストラクチャの問題が非常に目立つようになります。

  • 大規模なインシデントが発生した場合、 経営幹部チームなどのビジネス関係者は、通常、復旧に関する最新情報をNOCに問い合わせます。上記のようなサイロ化した組織では、インフラストラクチャはNOCには見えず、NOCは関連するアップデートを提供できないため、解決までの時間が遅くなる可能性があります。

HybridOpsをうまく実装し、サイロ化を排除し、NOCチームとDevOpsチームの間で負荷を分担する合理的なシステムを採用する組織と比べてみましょう。このシナリオでは、NOCはアラートを適切なDevOpsチームにルーティングし、チームは得意とするインシデントの処理ができます。NOCは、インシデントが複数のチームにまたがってカスケード接続されているかどうかを把握し、ビジネス関係者への情報を更新し、DevOpsチームはインシデントの修復にエネルギーを集中することができます。 結果として、アラート、インシデント、インシデント解決の流れが劇的に改善されます。

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オペレーションヘルスマネージメントサービス

いかなるITOpsオペレーションモデルも、それを選択して実装するのは、特に企業環境においては恐ろしく複雑なことです。問題の深さを理解し、必要な機能を開発したベンダーが提供するツールと監視ソリューションを利用しなければ、デジタルトランスフォーメーションのリスクははるかに大きくなります。

PagerDutyのオペレーションヘルスマネージメントサービスは、ITOpsの人々の健康と福利に関する監視を提供する業界初のサービスです。ビジネスリーダーとテクニカルリーダーは、人々の健康を重視した運用インフラストラクチャと改善のための具体的な推奨事項を深く理解しています。このサービスを使用して、これらの推奨事項を実装した企業は真のHybridOpsを達成することにより、従業員の幸福度、定着率が高まり、デジタルサービスのスムーズな提供が可能になります。

本記事は米国PagerDuty社のサイトで公開されているインテグレーションガイドをそのまま日本語に翻訳したものです。日本語環境での動作を保証するわけではありません。原文はこちらを参照してください。

book-markカテゴリー :DevOps