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2018年8月21日  (更新日:2022年3月10日)

ノイズを減らすPagerDutyのイベントインテリジェンス機能

私たちがお手伝いしているあらゆる業界と運用モデルで、お客様から、データの海の中から行動に結び付けられるシグナルを見つけるのに苦労しているとよく言われます。 システムとサービスチームは毎年より複雑化し続けていますが、従業員数は同じ速度で増えたり減ったりすることはありません。

これは、テレメトリー(遠隔診断)を実施する組織の量が、もはや既存の方法では管理できなくなったことを意味します。多くの企業は、1日に数千、場合によっては数百万のイベントを処理します。 重大インシデントが発生した場合、レスポンダーは重複したアラートを飛ばすのを防ぐために電話を切る必要があると各組織からよく聞かれます。 これは迷惑で気の毒なことです。特に利害が極端に高い場合は悪化し、実際の問題をすばやく特定することも不可能になります。 また、ビジネスにとっては、解決に時間がかかり、リスクも増大します。

イベント管理からイベントインテリジェンスまで

ノイズを減らすことは、常にPagerDutyの使命の一部となっていて、当社のプラットフォームは、オンコールスケジューリングやエスカレーションを自動化する効果的なコラボレーションとインシデント対応を支援し、サービスを介してこれを達成した報告と洞察力、すべて自分の運命を所有するチームに権限を与える方法で解決できました。

しかし、我々は現在、全ツールとインフラからのシグナルの急増を処理できるスーパーパワーを各チームに与えられるように、新しい製品に注力しています。

イベントインテリジェンスは、すべてのツールからのシグナルを収集し、ノイズを抑制し、実行可能なアラートを相関させ、レスポンダーにその情報を取得させるなど、イベント管理の世界で共通なたくさんの問題に取り組んでいます。 しかし、それはシステムと人間のデータを融合させてノイズを減らし、反応を集中させ、チームに力を与えることによって、新しいユニークな方法で解決を図ります。

インテリジェントアラートグルーピングは簡単な洞察から生まれました。システムからのリッチなデータでできることはたくさんありますが、レスポンダーがデータを処理することも(もしかしたら他のことより)重要です。 インフラがスケールし更新され、チームは予測しなかったやり方でユーザーと対話する新しいサービスを開始するので、従来のコマンドと制御のアプローチでは追いつけません。

しかし、チーム上のユーザーがオペレーション上の問題をどうにやり取りし、その行動から時間をかけて学習するかを知ることで、当社のサービスは、あなたのシステムが成長して変化しても、アラートを効果的に相関させ、ノイズをカットして時間とコストを大幅に節約し、より高いレベル・よりインパクトのある作業にフォーカスできるようにします。

“使えます” –Andrew Percher, Macy’s (訳注:イベントインテリジェンスについての感想)_

アラートがアクション可能なインシデントに関連付けられれば次はレスポンスです。 Similar Incidents機能は、現在のインシデントに関連するインシデント群に対するこれまでのあるアカウントのレスポンス履歴を調べ、データサイエンスを駆使してレスポンダーの指先に正確なコンテキストを届けます。 レスポンダーは、インシデントが日常的に起こっているのか・隠れていた危険なものであるのかを簡単に知ることができ、過去のインシデントのメモやその他のトリアージを助けるメタデータを見られます。 レスポンダーは、集約して表示された過去の運用上の問題のパターンを確認することで、より自信を持ち、より効果的に動けるようになり、最も重要なときに貴重な時間を節約できます。

“Similar incidents の機能は、チームに追加でレスポンダーを配属したようなものです。”-Corey Burke、Dialpad___

その裏で、 Advanced Event Automationはシグナルのフィルタリング、強化、優先順位付けを行い、人々に不必要なアラートを行わないようにします。また、通過するシグナルには 、runbooksや回復のための情報などのすべての適切なコンテキストが含まれます。

我々は昨年のPagerDuty Summitでこれらの機能の多くを紹介し、何百もの早期アクセス顧客から大きなフィードバックを受けました。 彼らは、イベントインテリジェンスが手作業によるトリアージプロセスに取って代わり、レスポンダーの生活の質を向上させ、構成とメンテナンスにかかっていた数え切れない時間を省いたと語っています。 また、これらの機能を使った顧客を調査したところ、シグナルがフィルタリングされ、抑止され、インテリジェントに相関されるため、全体の98%のノイズが削減されています。

今すぐ試してみてください

イベントインテリジェンスをすべてのお客様に提供できます。 まず、PagerDutyの担当者に連絡するか、無料トライアルにサインアップしてください。

本記事は米国PagerDuty社のサイトで公開されているものを日本語訳したものです。原文はこちらです。

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ニュース&告知
2018年8月15日  (更新日:2022年3月11日)

Signal Sciencesインテグレーションガイドを追加しました

Signal Sciencesは、SaaSによるWebアプリケーション防御ソリューションで、トラフィックを邪魔することなく、攻撃者がターゲットとするアプリの防御の優先順位を決めることができます。Signal Sciencesでは、提供するサービスキーを認証するアカウントにページを送信することで、PagerDutyインシデントをトリガーすることができます。

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インテグレーション&ガイド
2018年8月13日  (更新日:2022年3月10日)

Opsmaticインテグレーションガイドを追加しました

Opsmaticは自動ドリフト検出による構成監視と、ホストの状態比較をするツール、活動を視覚化するためのツールを提供します。Opsmaticを使うと、チーム全体の視認性が向上し、問題をより迅速に解決することができます。PagerDutyを設定して、Opsmaticフィードとタイムラインビューに、通知、Ack、解決アラートをプッシュできます。 さらに、失敗したポリシーチェック、保存された検索結果を基に自動的にインシデントを作ったり、あるいはキーイベントをトリガーとして手動でPagerDutyでインシデントを作るよう設定することもできます。

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インテグレーション&ガイド
2018年8月10日  (更新日:2022年6月14日)

成長の機会を与えてくれたPagerDutyでのインターンシップ

私の名前はJoshua Carnide、Waterloo大学でソフトウェアエンジニアリングを学ぶ4年生です。この記事で、私がPagerDutyのトロント事務所でのインターンシップで得た素晴らしい経験と、それが成功のためにどうに役立ったかをお伝えしたいと思います。

私はPagerDutyのAndroidとiOSアプリケーションの維持と改善を担当するモバイルチームのメンバーでした。このチームの目的は、移動中にユーザーがPagerDutyプラットフォームとシームレスにやり取りできる機能を提供することです。小さなチームだったけど急速に成長していたチームでした。2018年1月に参加したとき、このチームにはわずか5人しかいませんでした。 3ヵ月後、2人のエンジニアリングインターン(私を含む)、製品管理のインターン、5人の常勤デベロッパー、アジャイルコーチ、製品オーナー、エンジニアリングマネージャーの計11人に増えました。 私はここでの4カ月間に想像していた以上に多くのことを学び、信じられない才能を持つ多くの人と出会い、エンジニアとして大きく成長できました。

PagerDutyの人々:多様性と包括性

PagerDutyの人々は驚くべき人ばかりでした。 彼ら自分の製品と彼らが行う仕事について心からの情熱を持っています。ユーザーに最高の経験をしっかりと提供し続けて、その合間に楽しい時間を過ごすために働いています。

PagerDutyは、多様性と包括性を強く信じる個人のコミュニティでもあります。他者との違いを受け入れる環境であり、あなたが本来のあなた自身であることができる場所です。例えばInternational Women’s Dayの日、同社のトロントオフィスでは、SalesforceやProcter&Gambleなどの4人の地元の女性のプロフェッショナルを招いたディスカッションパネルを開催しました。私にとって他のジェンダー指向と比較した女性のキャリアパスについて深く知ることができ、さまざまな職業の女性が直面している現代の課題を知ることができる貴重な機会でした。

PagerDutyにいた時、私はインターンだと思ったことはありません。いつもフルタイムの従業員の一人のように感じました。 インターンシップの最初の1週間に、カリフォルニア州ナパバレーで開催された会社のキックオフ( Company Kick Off :CKO)イベントに参加する特権を得ました! CKOは、シドニー、ロンドン、シアトル、トロント、サンフランシスコのオフィスなど遠隔地の従業員が一緒に来て、PagerDutyの成功を祝い、新年に向けての重要な優先事項に認識を合わせる機会でした。このイベントには多くのソーシャルな機能があり、さまざまなチームや世界各地の人々と出会う機会がありました。サンフランシスコのオフィスで働いているモバイルチームのメンバーにも会いました。会社のさまざまな従業員の背景や経験について学ぶことは本当にクールでした。PagerDutyの一人ひとりがユニークで特別なものをその場に持ち寄っていたのです。

CKOの中のあるソーシャルイベントに参加したモバイルチームと私。 (私は左の後ろの列にいます。)

メンターシップ

インターンシップの初めのうち私は人に助けを求めることを躊躇しました。他の開発者を邪魔(bugging)したくなかったからです。しかし、そのうちにすぐ、彼らが人を助けるのが大好きで助けを求められるのも大歓迎なんだということに気づきました。そして問題を解決するためにペアリングすることがどれほど有益であるかも分かりました。

以前のインターンシップでは、私はAndroidの開発だけを行っていました。 だから私が初めてiOSのタスクを割り当てられたときには、iOSアプリケーションで作業したことがなかったし、Swiftプログラミング言語の経験がないので、随分緊張しました。 タスクはモバイルアプリのライブアップデートに関連するものでした。リアルタイムでコンテンツを動的に更新する新しいアプリの機能です。 この機能の基盤はすでにアプリに入っていて、あまりにも多くのコードを必要ではなかったし、かなり簡単な作業でしたが、どこから始めるべきかはわかりませんでした。

私が助けを求めたときに受けたサポートには驚きました。私はチームのフルタイムの上級iOSエンジニアとペアを組んで一緒にソリューションを作りました。途中で、Swiftの複雑さとiOSフレームワークの基本についても立ち止まり議論しました。その中でPagerDutyアプリについてのベストプラクティスと共通のパラダイムとデザインの決定などの話もしました、

加えて、私は途中で多くの有益な指導をいただきました。私たちのモバイルアプリケーションは、学習曲線が急に上を向く強力なライブラリやテクノロジーを利用しています。それでも私のチームメンバーは、私に手を差し伸べるためには喜んで自分の手を止めてくれました。 時間がをかけてなぜ何かがそのようになったかという理由を説明してくれましたし、何かを改善したり最適化したりできるかどうかを議論することには常にオープンでした。

さらに、私はインターンだったので、何をどうすべきかを決定する際に主導権を持つ(”call the shot”な)ポジションにあるとは思っていなかったのですが、間違いでした。 1か月以上経った後、私はフルタイムのAndroidエンジニアと共同で、テストのしやすさとスケーラビリティを向上させるためにAndroidアプリケーションをどう再構築すべきかという提案書を作りました。チームとして、私たちはどのアーキテクチャを使うかを決めましたが、私たちのアプリケーションにどう適用するのかは決まっていませんでした。 私は私たちのアプリにアーキテクチャを統合する方法の技術的な詳細を書き上げる責任がありました。それは重い責任でしたが、そのチャレンジを進んで引き受けました。他の開発者からの徹底的な見直しを受けてから、この提案は最終的に承認され、現在は私たちのアプリの標準として機能しています。

提案を完全に実行するプロセスには長い時間がかかります。 しかし、我々は、新しいアーキテクチャの基礎とそれで実装されるすべての新機能を定めました。 PagerDutyのAndroidアプリの未来に革命を起こすために私が大きな役割を果たしたと分かるのは素晴らしいことです。

小さなチームで大きなインパクトを

相対的に言えば、モバイルチームはPagerDutyの他のチームと比較してまだ小さいです。 小規模なチームとしては自律的にやれることがたくさんありました。たとえば、私たちのアプリで使用すべきコードアーキテクチャーに至るまで、プルリクエストの形式のような単純なものを理解することは、私たちの責任でした。 私たちは、アプリケーションのリリース時期や頻度を自分たちで決めました。チームはこのプロセスを非常に大事にしています。まずPagerDutyの従業員に新しいバージョンのアプリケーションを配布して、そののちに最高品質のアプリがユーザーに提供されるようにします。 チームの上級エンジニアと数回ペアを組んで、モバイルアプリをユーザーにリリースしました。 この経験から、多数のユーザーにアプリを出荷するプロセスについての洞察が得られました。すべてを円滑に進めるためにリリースを監視する方法を学びました。

成長の機会

PagerDutyには、パイプラインにたくさんのクールなプロジェクトがあり、どれもオフリミットはありません。 私が最初にPagerDutyに入社したとき、私はiOS開発やバックエンド開発をしたいという希望を出しました。 私は両方の仕事をする機会を与えられただけでなく、すぐにユーザーに出荷される重要なプロジェクトに取り組ませていただきました。

新しいことを学べたもう1つの非常に便利な機会は、モバイル・チームの週1回の共同作業セッションでした。そこではチームメンバーが個人的な開発にとって価値のあるものに取り組みます。 何か新しいことを探求し、疑問があるときはいつでもチームの上級開発者のサポートを受けるのは本当に便利なチャンスでした。私はこの時間を使って技術的知識を広げました。Swiftについてより深く学び、さらにiOSフレームワークについて学ぶために小さなiOSアプリケーションを開発しました。

私はアジャイル手法についても学びました。これは私のワークフローを実際に改善しました。 モバイルチームに参加したとき、彼らはScrum Agileメソドロジーを採用していました。 基本的に、これは、チームがスプリントと呼ばれる固定された時間単位で作業を完了するよう計画することを意味しました。私たちのチームにとっては、各スプリントは2週間の長さでした。 各スプリントの終わりに、私たちのチームは一緒になって( れとろすぺくてぃと呼びます)スプリントについて議論しました。何がうまくいったのか、あまりうまくいかなかったのか、プロセスを改善するためにどんな行動が可能だったかを議論したのです。

これらの実践の中で、ボトルネックを特定して修正する方法と、他の開発者と効果的に連携する方法を学習しました。私が最初に会社に入社した時と比べると、自分が高品質の仕事を完成させようとしている間にスループットが大幅に増加したことにはっきりと気づきました。 もう一つのことも気が付きました。つまりPagerDutyが真剣に取り組んでいることは、皆の意見が重要であることと、レトロスペクティブは、各チームメンバーがチーム全体としてどのように改善でき、皆の提案が考慮されたかにというフィードバックを提供する機会であったことです。

未来に

全体的に見て私のPagerDutyでのインターンは最高の経験でした。 インターンシップが終わり、学校に戻ることは辛かったです。幸運にも多くの素晴らしい人と出会って、これからも続くたくさんの関係を築けたと感じています。 私は、自分がインターンシップの過程で獲得したスキルセットが、将来のエンジニアリングの取り組みに役立つと確信しています。 PagerDutyとモバイルチームと過ごした期間は、私にとって決して忘れられない経験です。

PagerDutyで働くことに興味がある場合は、キャリアページ(訳注:米国PagerDutyサイトの応募ページにリンクしてあります)に応募することを検討してください 。

本記事は米国PagerDuty社のサイトで公開されているものを日本語訳したものです。原文はこちらです。

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ベストプラクティス
2018年8月10日  (更新日:2022年3月10日)

Neustarインテグレーションガイドを追加しました

Neustar Web Performance Management は、WebサイトとWebアプリケーションのパフォーマンスをテスト、監視、測定します。オンコール・スタッフのローテーションのスケジュール作成や、モバイル端末から即座にもWebサイトの障害対応をすることができるような機能を追加するために、NeustarはPagerDutyと連携して、PagerDutyのオンコール・スケジューリング、アラート、インシデント追跡のソリューションを「PagerDuty Connect」を介して統合できるようにしました。

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インテグレーション&ガイド
2018年8月8日  (更新日:2022年3月11日)

LogDNAインテグレーションガイドを追加しました

LogDNA は、ログを監視し、ライブログを表示し、問題を可能な限り早期に特定するのに役立つ、異常検出ツールです。

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インテグレーション&ガイド
2018年8月6日  (更新日:2022年3月10日)    |    インテグレーション&ガイド

OverOps統合ガイドを追加しました。

OverOpsを使用すると、開発中にコードブレークがいつ、なぜ発生したのかを知ることができます。プロダクションJVMでの、完全なアプリケーションコールスタック、ソースコード、キャッチ/キャッチされなかった例外、ログに記録されたエラーやワーニングを参照できます。

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2018年8月3日  (更新日:2022年3月10日)    |    インテグレーション&ガイド

Honeybadgerインテグレーションガイドを追加致しました

Honeybadgerは、Ruby on Railsアプリケーションのエラー管理スイートです。 アプリケーションからエラーデータを収集し、ユーザーフレンドリーな形式で表示することで、問題をより迅速かつ容易に追跡し解決します。 HoneybadgerとPagerDutyを組み合わせることで、アラートによってこれらのエラーに関する情報をチームに配信し、記録的な速さで問題を修正できます。

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2018年8月2日  (更新日:2022年3月11日)    |    インテグレーション&ガイド

Pulsewayインテグレーションガイドを追加致しました

Pulseway(以前のPC Monitor)は、スマートフォン、タブレット、Windowsベースの監視ソリューションです。 これは、ダッシュボードから完全な透明性と完全なコントロールを提供することを強調しています。非常に高い顧客満足度を誇り、管理ニーズに合わせて複数のプラットフォームを有効にすることに集中しています。

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2018年8月1日  (更新日:2022年3月9日)    |    インテグレーション&ガイド

Crashlyticsインテグレーションガイドを追加しました

Crashlyticsは軽量ながら非常に強力なクラッシュレポートソリューションです。 CrashlyticsとPagerDutyをインテグレーションすることで、アプリケーションのクラッシュレポートに関するリアルタイムのアラートを受け取ることができます。

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2018年7月31日  (更新日:2022年3月10日)    |    インテグレーション&ガイド

PagerDuty + Atlassian:モダンインシデント対応を前進させる新しいエクステンション

「常時稼働・即時対応」の顧客の要求と期待の高まりに応えるため、デジタルオペレーションは人々の仕事の仕方を変えつつあります。 また、最も興味深いマクロなトレンドの1つは、IT運用チームと開発チームだけでなく、ビジネス全体がどのように顧客への対応力をレベルアップさせるよう注力しているかを見ています。 良いにつけ悪いにつけインシデント対応は、時間の制約のある中での組織全体の取り組み(カスタマーサポート、エグゼクティブ、コミュニケーション/マーケティング、セールスなどを含む)で効果的な対応を策定するための非常に良い例になります。重大インシデントはビジネス上の問題であり、製品上の問題ではありません。 現代のインシデント対応には、優れたコミュニケーションとコラボレーションが不可欠です。

Atlassianはこの現実解を与えてくれます。 当社が既に用意しているJIRA、HipChat、およびStatusPageとの深い統合に加えて、 PagerDutyのStride向けエクステンションの一般向けの提供開始をここに発表します。 Strideは完全なチームコミュニケーションソリューションで、何かPagerDutyでのインシデントが発生したときにチーム全体の可視性を向上させるのに最適です。 しかし、最も重要なことは、Strideが、重大インシデントのような危機の時に組織を調整するのに役立つということです。 特に、効果的なインシデント対応を推進するために、Incident Commanders、Deputies、Scribesの優れた機能を提供します。 (Incident Commandに精通していない場合は、 https://response.pagerduty.com/を参照してください )。

Incident CommandのStride機能をご紹介します。

PagerDutyのStrideサイドバーの使い方

PagerDutyはChatOps(GitHubの商標です)の初めに関連していることを誇りに思っていますが、ChatOpsの悪い応用例の1つは、対応中のインシデントの詳細を理解させるために新しいレスポンダーにチャットログ全体を読み上げるよう強制することです。それに対してStrideのサイドバーは、インシデントに関して関連性が一番高い情報のスナップショットを提示しておく場を提供します。インシデントに関連する冗長な会話はルームで行われ、一方でサイドバーのアクティブなインシデントの表示には、インパクト、イベント、重要な決定事項、および実行されたアクションの要約が含まれます。

このタイプの情報はまさにScribeがキャプチャし続ける必要があるものであり、リアルタイムでキャッチアップするためにも、後でタイムラインを編集するためにも最適です。 共通の基礎情報はコミュニケーションの重要な概念であり、インシデント対応にとって特に重要です。インシデント・コマンダーは、共通の基礎情報を維持するために、これらの種類の要約を定期的に(音声でのコールでは口頭で)行うように訓練されています。 スピードを上げるために人々に「チャットログを読め」と強制しないでください! (興味があれば、ExomiteのDan Slimmon氏はVelocity Santa Clara 2016で素晴らしい話をしています。ご覧ください。)

Stride Decisions

効果的なインシデント対応の重要な原則の1つは、すべての意思決定権限がインシデント・コマンダーに与えられることです。 これは、リスクの高い決定が顧客の影響を緩和するために必須な重大インシデントでは特に重要です。 トレーニングで使用する1つの例を示しましょう。ダウンタイムが発生すると同時に全Webサーバーを再起動するのは一般的ではありませんが、既に他の方法ですべての顧客が影響を受けている場合は、再起動が正しい選択かもしれません。

Stride Desicionsは、そのハード・ディシジョンをレスポンスが記述されているときにインラインで簡単に記録できます。 この種の意思決定ポイントの記載は、あなたの対応チームの共通の基礎情報を更新する素晴らしい方法です。 ただ覚えておいてください:あなたは決定を下す権限を持っていますが、あなたは常にあなたの Subject Matter Experts(SMEs)の専門知識を活用すべきです。 あなたは自分の意思決定について承認する必要はありませんが、実行する前に「何か強い反対意見」を求めておくのは、事後の偏った見方を防ぐために常に良い考え方です。

Stride Action

インシデントコマンドが有効な間に、統制のとれた状態を保つのが難しいことがあります。 決定が下されると、いろいろな行動がしばしば続きます。Stride Actionsは、さまざまな調査や実験を追跡し、それによって幅広い顧客への影響を理解し、それが顕在化するまえに緩和する方法を知るために最適です。

この種の機敏を要するアクションについては、次の3つを強く推奨します。

Assign them(担当に割り当てる)、つまり個人名( “Dave Cliffe”)または機能( “Network on-call”)で指定すること。 Time-box them(締め切りを示す)、担当者はより多くの情報を得る余裕がどのくらいあるかを知ることができます(これは緊急性を意識させるためにも役立ちます)。 Receive acknowledgement (誰かが受任したという通知を受け取る)、インシデント・コマンダーは彼らがタスクを理解していることを知っています。

事後検証をないがしろにしないこと

混乱が収まり、顧客への影響が少なくなったとき、インシデント・コマンダーがすべき最後の1つは、事後検証をさせることです。 すべてのインシデントは、学習の機会であることを覚えておいてください。 システムの技術的側面だけでなく、チームのコミュニケーションの仕方を理解することで、今後の対応がさらにうまくいくようになります。だからインシデント対応プロセスを定期的に確認してください。 PagerDutyとJIRAの統合は、レスポンスチームが特定したアクション項目をフォローアップするための素晴らしい方法を提供します。

モダンなインシデント対応には、反復と学習を通じて向上する正確で自動化された共同のレスポンスを可能にしながら、分散型のオーナーシップを取り入れる新しいアプローチが必要です。 PagerDuty StrideエクステンションをJIRAとStatusPageの統合と連携させることで、PagerDutyとAtlassianは効果的なオペレーションのための優れたプラットフォームを提供します。 ぜひ試してみて、あなたの考えをお聞かせください!

その他のリソース:

Strideスタートガイド モダンインシデント対応トレーニング インシデント対応のベストプラクティス

本記事は米国PagerDuty社のサイトで公開されているものを日本語訳したものです。原文はこちらです

2018年7月31日  (更新日:2022年3月10日)    |    インテグレーション&ガイド

Opsviewインテグレーションガイドを追加しました

Opsviewは監視システムNagiosのフォークです。PagerDutyとのインテグレーションはNagiosとの場合とよく似ています。PagerDutyをNagiosとインテグレーションすることで、Nagiosのアラートを問題解決に適した担当者に直接通知することができます。

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2018年7月30日  (更新日:2022年3月10日)    |    インテグレーション&ガイド

Panopta統合ガイドを追加しました

Panoptaは、ITインフラストラクチャの要件に関係なく、お客様に合わせて拡張できるSaaSベースの監視ソリューションです。グローバルに分散した監視ネットワークから、業界最高の精度を誇るWebサイトの稼働時間とパフォーマンスの監視と共に稼働します。ローカルサーバのリソースを測定するエージェントをインストールすることでより深い洞察を得ることができます。プライベートインフラストラクチャがセキュアなファイアウォールの背後に置かれていても、仮想アプライアンスでファイアウォールの裏側の監視を行うこともできます。

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2018年7月27日  (更新日:2022年3月11日)    |    インテグレーション&ガイド

Logseneインテグレーションガイドを追加しました

Logate by Sematext はエンタープライズクラスのログ管理ソリューションです。 Logseneは、Fluentd、Logstash、Syslogなどの幅広いログ収集ツールからログを受信でき、Java、Scala、Go、Node.js、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語用の多くのロギングフレームワークをサポートしています。 また、LogseneはElasticsearchのAPIを使いKibanaと連携し、アラートや異常の検出機能を内蔵しています。クラウド(SaaS)とオンプレミスの両方で利用可能です。また、 SPM Performance Monitoringと統合して、メトリック、イベント、ログを相関させます

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2018年7月25日  (更新日:2022年3月11日)    |    インテグレーション&ガイド

Rigorインテグレーションガイドを追加しました

Rigorは、Webサイト、モバイルアプリ、APIを強力に監視して、ユーザーが問題に遭遇する前にウェブサイトの問題を発見し、サードパーティプラグインが原因となるエラーを特定し、詳細な障害診断を提供してダウンタイムのトラブルシューティングを支援します。

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2018年7月23日  (更新日:2022年3月9日)    |    インテグレーション&ガイド

Apteligentインテグレーションガイドを追加しました

Apteligent(旧Crittercism)は、モバイルアプリの性能の最適化を助けます。性能に関係するあらゆる側面を監視して、アプリの診断結果を表示します。PagerDutyとの統合により、ApteligentでトリガーされたアラートがPagerDutyのインシデントを自動的にトリガーし、PagerDutyのスケジュール管理、アラート、およびインシデント追跡システムを利用できるようになります。

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2018年7月20日  (更新日:2022年3月11日)    |    インテグレーション&ガイド

StackStormインテグレーションガイドを追加しました

StackStormは、すべてのアプリケーション、サービス、ワークフローを結びつける強力なオープンソースの自動化プラットフォームを提供します。それは拡張性と柔軟性を持ち、DevOpsとChatOpsへの愛をもって構築されています。Facebook、LinkedIn、そのほかから(StackStormが)学んだことは、自動化しなければ死ぬ、ということです。このガイドではStackStormとPagerDutyを統合し、インシデントのトリガー、確認、解決を可能にします。

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2018年7月18日  (更新日:2022年3月10日)    |    インテグレーション&ガイド

IPSentryインテグレーションガイドを追加しました

IPSentryは、世界中の何千もの情報システム専門家、システム管理者、ITソリューションプロバイダが使用するWindowsベースのネットワーク監視ソフトウェアパッケージです。インターネットとイントラネットのサーバー、ルーター、モデム、データベース、サービス、イベントログなどを1日24時間連続して監視する強力なネットワーク管理ツールで、ネットワークとデバイスが適切に機能していることを保証します。問題が検出された場合は、できるだけ早く原因を知るために、さまざまなアラート、通知、およびアクションをトリガーすることができます。

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